2017/08/31 (木)
酸蝕症という名前をお聞きになった事ありますか?第二弾!!
前回の院長コラムのお話の続きになります。
虫歯は歯垢の中にいる虫歯菌が炭水化物、糖分を栄養源として酸を作り、プラークのついた部分の歯が溶ける状態を言います。一方、酸蝕症は前回書きました様に酸性の飲食物により歯の表面が、特に咬合面(噛み合わせの部分)のエナメル質が広い面積で溶かされてしまうものです。
酸によりエナメル質が溶けていくと、中の組織である象牙質が出て来てしまいます。象牙質はエナメル質よりも軟らかいですからそのまま放置してしまうとお口の中の噛む力も加わり、歯がどんどん減っていってしまいます。そのような状態になると歯が弱くなり、強い力で噛む事が難しくなったり、知覚過敏の様に冷たいものや熱いものがしみる様になってしまいます。
そこで酸蝕症を予防するためには?という核心にせまっていきます。
日常お口にするもののほとんどのものが酸性のものが多いですから、それらを食べない様にする事はほぼ不可能でしょうね。
1. 食事の後やおやつのあとには出来るだけお口の中を中性にするためにお水やお茶でお口の中をすすぐ。
2. おやつなどの時間を決め、回数を減らす事。
3. ジュースやスポーツ飲料、コーラなどの飲み物を減らす。
4. 最後に最も重要な事 — 日常的に口腔内にフッ素を使い歯質の強化に努める。
フッ素はやはり歯質の強化においては最も期待出来るものです。
当院でもフッ素入りの歯磨き剤や含嗽剤の用意をしております。
どうぞご利用下さい。
次回はそれでも酸蝕症が発症してしまったら!どうすればいいのかというお話です。