更谷歯科クリニック

虫歯の治療
虫歯の原因と現在の治療の流れ

虫歯とは、お口の中の細菌の作り出す酸が、歯を溶かしていく状態です。単純に虫歯は、それだけでなく下記のようないろいろな要因が複雑にからみあって発生します。
近年虫歯の治療は、従来の大きく削ってかぶせる治療、すぐ神経を取る治療から、できるだけ歯を残し削る量を減らし、神経もできるだけ取らない治療へと変化してきました。
材料や技術の進化とともに、かなりの虫歯でも元どおりの色や形に修復して自然な歯に見えるような治療も可能になってきています。
(御希望により保険外の治療も可能です)
歯が存在する限り、どんな高度な治療をうけても再度虫歯になる可能性はあります。人によって虫歯になりやすさは大きな差があります。
また虫歯になる原因もさまざまです。その人に合った虫歯予防をしていないかぎり、治療しても再度虫歯になり続けてしまいます。

虫歯の原因と対策

糖分のとり方の問題
歯ブラシの使い方も上手で、まじめに治療をしているのに虫歯になり続ける方がいます。
ご本人は「歯が弱い」と思っている方が多いのですが、実は甘い物や、甘い飲み物(スポーツドリンクを含む)のとり方に問題があることが
多いのです。同じ甘い物でも、アメなど口の中にとどまっている時間の長い物、甘味のある飲み物を時間をかけてダラダラ飲むなどの行為は
虫歯に対するリスクが高くなります。
口の中に糖分がある時間、回数が重要な問題になります。
例えば
 ● 1日何個もアメやガムを食べ続ける。
 ● 甘味のある缶コーヒー、スポーツドリンクを仕事や運転をしながら飲む。
 ● テレビやゲームをしながらお菓子を食べる。



唾液の問題
唾液の働きは虫歯と大きな関係があります。唾液の量が多く、サラサラしている方は、口の中の自浄性(きれいにする力)が高く、虫歯のリスクは低くなります。また、唾液には、表面のみの小さな虫歯なら治してしまう力さえあります。
お口の中は唾液で守られていると言っても過言ではありません。
ですから、甘い物をとる回数や時間が長い人ほど唾液で洗い流せず、虫歯になってしまうのです。


お口の清掃状態の問題
甘い物のとり方、食事のしかたと同様に重要なのは、やはりブラッシングです。食後に3度きちんと歯磨きをすることが理想ですが、なかなか実現できない方も少なくありません。虫歯は歯周病と同じように、夜寝ている間に進行します。何度も慌てて磨くより、夜寝る前は時間をかけてゆっくり磨きましょう。回数より時間(丁寧な歯磨き)が問題です。
正しい歯磨きのしかたはこちら


全身疾患や薬の問題
アレルギー、鼻炎、高血圧などの薬の中には、唾液の量を減らし、虫歯になりやすい状態をつくるものがあります。
また、口呼吸や歯並びの悪さなども虫歯のリスクを高くする原因となります。


虫歯菌の問題
虫歯は一種の感染症です。原因となる細菌の種類は多く、ほとんどの人の中に存在します。
虫歯の多いお母さんから子供への感染も考えられます。

虫歯の予防

上記にある原因を取り除くことが予防になります。
食事の後は、できれば間食後も歯磨きをし、しっかり歯垢:プラークを取り除くことが一番です。
詳しくは予防歯科、フッ素については小児歯科の項をごらんください。

虫歯の治療

虫歯1

自覚症状はありません。C0ぐらいだとブラッシング、食生活の改善、フッ素の応用などで削らずに、治る場合もあります。治療する場合もごく小さく削って歯と同じ色のつめもの(レジン)をつめるだけで1回で修了します。

虫歯2

少し中まで進行した状態。自覚症状がない場合もありますが、冷たいもの、甘いものに少ししみる程度です。
歯と歯の間にできたものは発見しにくい場合もあります。
つめものをしたり、おおきな場合は、型をとって作ったもの(例えばインレー)を歯に入れます

虫歯3

進行して、神経にまで達した状態。温度痛があり(温・冷)、強い痛みなどの自覚症状が出る場合もあります。
神経を取り、歯根の中の治療をして、かぶせものをします。(例えばクラウン)

虫歯4

さらに進行して歯の上部がなくなり、根の部分のみになった状態。根の中で細菌感染がおこり、腫れたり、痛みが生じたりする場合があります。神経が死んでる場合がほとんどなので冷たいものや温かいものには感じなくなります。場合によっては歯を抜かなければならない場合もあります。

つめもの、かぶせものの価格について

つめもの、かぶせものについては、より美しく自分の歯と同じ色に仕上げたいという方、または、ゴールド、白金加金などの保険適応外の金属を使用したい方は、自由診療になります。
これらの種類、価格は料金案内の項でごらんください。

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